※この記事にはストーリーの核心に触れるネタバレはありません。
「かわいい雰囲気のゲームで、のんびり暮らしたい」
そんな気持ちでゲームを探していたときに出会ったのが『ほの暮しの庭』でした。
私はもともと『牧場物語』シリーズや『スターデューバレー』『ルーンファクトリー』など、かわいいキャラクターたちが暮らす世界で、自分のペースで日常を楽しめるゲームが好きです。
一方で、ホラーゲームは「見る」のは好きなのですが、自分でプレイするのはちょっと苦手。
そんな私でも安心したのが、『ほの暮しの庭』にある「あんしん暮らしモード」でした。
怖い要素をカットして遊べるということで、「もしホラー要素が無理でも遊べそう」と思い、でもスートリーは見たいため一旦通常プレイを開始。
結果として、「通常プレイ」でエンディング分岐まで含めて約70時間遊びました。
今回は、そんな私が実際にクリアまで遊んで感じた『ほの暮しの庭』の魅力や気になったところを、ネタバレをできるだけ避けながら紹介します。
『ほの暮しの庭』はどんなゲーム?
『ほの暮しの庭』は、のんびりとした暮らしを楽しみながら、少し不思議で「ほの暗い」世界を体験していくゲームです。
かわいらしいキャラクターたちと交流したり、アイテムを集めたり、お金を貯めたり、主人公を成長させたり……。
一見するとスローライフ系のゲームなのですが、その日常の中には怪異などの非日常的な要素も存在します。
この「かわいらしい日常」と「ちょっと不穏な雰囲気」の組み合わせが、このゲームならではの魅力だと感じました。
ホラーが苦手でも「あんしん暮しモード」がある
私が購入するうえで特に大きかったのが「あんしん暮しモード」です。
私はホラー作品を見ること自体は好きなのですが、自分で操作して怖いものに立ち向かうのは苦手。
そのため、ゲームの雰囲気が好みでも「怖くて進められなかったらどうしよう」と少し心配していました。
でも、『ほの暮しの庭』には怖い要素をカットして遊べるモードやアイテムが用意されています。
結局私は使用していませんが、ほの暮しモードがダメでも大丈夫という安心があったことで怖さに身構えすぎることなく、ゲームの世界やストーリーを楽しむことができました。
「ホラーは好きだけど、自分でプレイするのは苦手」という人にとって、かなりありがたい要素だと思います。
もちろん、怖さを楽しみたい人は通常の遊び方を選べるので、自分の好みに合わせてプレイできるのも良いところです。
牧場物語シリーズ好きだからこそ感動した「起床時間」
『牧場物語』シリーズを遊んでいる人なら、もしかすると共感してもらえるかもしれません。
私がプレイしていて地味に感動したのが、
「何時に寝ても、決まった時間に起きる」
ということでした。
牧場物語系のゲームでは、夜更かしをすると翌日の起床時間などに影響することがあります。
そのため、つい「今日はもう少しだけ……」と頑張ってしまう私にとって、これはかなりありがたかったです。
ゲームを進めるうえで何かと振り回されることもあったので、決まった時間に起きられることに妙な安心感がありました(笑)。
こういう細かい部分に、ゲームとしての遊びやすさを感じました。
季節限定のアイテムが「その季節じゃなくても拾える」のが良かった
ゲーム内では、季節によって拾えるものが変わります。
ただ、該当する季節でなければ絶対に手に入らない、というわけではありません。
個人的には、この仕様がかなり好きでした。
「季節によって拾えるものが変わる」というゲームとしてのルールはありながら、例外的に別の季節でも見つかることがある。
それでいて、世界観としても特に違和感がありません。
新しい要素(例:料理など)を試したい私としては、「今の季節じゃないから全部諦めなきゃ」という感じにならないのが嬉しかったです。
好感度はあるけれど、恋愛要素ではない
主人公が幼いため、恋愛要素はありません。
その代わり、村人たちとの間には好感度があり、仲を深めていくことでイベントが発生します。
このイベントが、メインストーリーの理解度を深めてくれます。
メインストーリーだけを追っていると分からなかったことが、キャラクターとの交流を重ねることで少しずつ見えてくる。
「このキャラクターは、こういうことを考えていたんだ」
「だから、あのときあんな行動をしていたのか」
と、物語への理解が深まっていく感覚がありました。
さらに、エンディング選択後に好感度を最大まで上げることで見られるイベントもあり、エンディング分岐によって内容が変わるのも面白かったです。
ストーリーをより深く楽しみたい人は、村人との交流も積極的に進めることをおすすめします。
個人的に一番ひりついたのは「怪異」より「狩り」
『ほの暮しの庭』には、牧場物語系のゲームではあまり見ない「狩り」の要素があります。
そして、これは個人的にかなり印象に残りました。
というのも……
怪異より狩りのほうが強く感じました。
もちろん、最初は狩りにも苦戦します。
でも、コツをつかんでくるとだんだん楽しくなってきます。
ただし、油断すると普通にピンチになります。
「大丈夫、大丈夫」と思っていると、思わぬところで危ない状況になったりするので、結構ひりつきながら遊んでいました。
この緊張感が、のんびりした暮らしの中に良いアクセントになっていたと思います。
ストーリーは一気に進められない
一方で、少し気になったのがストーリーの進み方です。
『ほの暮しの庭』では、日ごとに進められるストーリーの範囲が決まっています。
そのため、
「続きが気になる!今すぐ先に進みたい!」
と思っても、一気に物語を進めることはできません。
ストーリーをどんどん進めたいタイプの人には、少しもどかしく感じるかもしれません。
ただ、個人的には「やることがなくて困る」という感じはあまりありませんでした。
主人公を成長させたり、お金を貯めたり、アイテムを集めたり、村人との交流をしたり……。
ストーリーが進められない時間にも、やること自体はたくさんあります。
そのため、「今日はここまで進められるから、残りは暮らしを楽しもう」と切り替えて遊ぶのが合っているゲームだと思います。
悲しさの中にも「温かさ」があるストーリー
ストーリーについては、悲しい過去を持つキャラクターが多く、切なくなる場面もありました。
ただ、ずっと暗くて重苦しいというわけではありません。
私がプレイしていて感じたのは、
「心に息が吹き込まれるような温かさ」
でした。
かわいいキャラクターたちの日常があり、村の人たちとの交流があり、その中に少しずつ物語が見えてくる。
そのバランスがとても良かったです。
また、メインストーリーを最後まで進めればすべてが分かる、というタイプの物語でもありません。
ゲーム内の出来事をきちんと整理して理解したいのであれば、収集要素の「本集め」も重要になります。
「あの出来事は何だったんだろう?」
「このキャラクターの言っていたことはどういう意味なんだろう?」
と考えながら遊ぶのが好きな人には、かなり楽しめると思います。
村人ではキスケさんが好き
ここは完全に個人的な感想ですが、村人の中ではキスケさんが好きでした。
酒カスなところもありますが(笑)、どんなときでも相手に合わせた対応をしてくれるところが好きです。
一見すると飄々としているように見えて、ちゃんと一本芯がある。
困ったときには頼りになるところも含めて、個人的にはかなり好感度の高いキャラクターでした。
こういう「ただ優しいだけではないけれど、頼れる大人」みたいなキャラクターが好きな人には刺さるんじゃないかなと思います。
「あとちょっと」が止まらなくなる
『ほの暮しの庭』をプレイしていて一番困ったのが、
「あとちょっとだけ進めたい」
が止まらなくなることでした。
メインストーリーが少しずつ進んでいくので、
「あとちょっと……」
「ここまで見たら寝よう」
「もう少しだけ……」
と進めてしまい、睡眠時間を削ることもありました(笑)。
それくらい私は楽しめたので、結果的には満足しています。
エンディング分岐まで含めて約70時間。
かなりしっかり遊ぶことができました。
『ほの暮しの庭』はこんな人におすすめ
実際にプレイしてみて、特におすすめしたいのはこんな人です。
こんな人におすすめ
- スローライフ系のゲームが好き
- 『牧場物語』シリーズや『スターデューバレー』などが好き
- かわいいキャラクターたちの日常を見るのが好き
- 日常の中に「ほんのりとした非日常」がある作品が好き
- ストーリーを考察したり、情報を集めながら楽しむのが好き
- キャラクターとの交流を楽しみたい
- CLAMPさんの作品が好き
- ホラー要素は気になるけれど、怖すぎるゲームは苦手
特にCLAMPさんの作品が好きな人は、ゲーム内のさまざまなところで「もしかしてこれは……?」と感じるような要素があり、楽しめるのではないかと思います。
逆に、こんな人は少し注意
一方で、以下のような人は少し注意したほうがいいかもしれません。
- ストーリーを一気に最後まで進めたい
- 自分の好きなタイミングでどんどん物語を進めたい
- 収集や育成などの寄り道要素より、ストーリーだけを楽しみたい
特に、ストーリーには「その日にならないと進められない」部分があるため、物語を一気に消化したい人には合わない可能性があります。
プレイしてみての総合評価
私の評価は、
9 / 10点
です。
ストーリー、キャラクター、スローライフ要素、収集要素など、個人的にはかなり楽しめました。
ホラーが苦手な私でも「あんしん暮らしモード」があったことで最後まで遊ぶことができたのも大きかったです。
ただ、1点だけ気になるところを挙げるなら、セーブデータを分けることができないこと。
エンディング分岐がある作品なので、個人的には複数のセーブデータを作れたら嬉しかったなと思います。
そして、これから遊ぶ人に一番伝えたいこと
最後に、これから『ほの暮しの庭』を始める人に一つだけ伝えるなら……
納品クエスト、忘れないでください。
本当に。
私はメイン進行に必要なアイテムをちゃんと所持していたにもかかわらず、納品するのを忘れて約2週間経過しました。
「アイテム持ってるし大丈夫でしょ!」と思っていたら、納品していなかったという……。
その結果、その後に発生する強制イベントでもう一度悲しむタイミングが発生しました。
自分で招いた悲劇です(笑)。
なので、メインストーリーを進めるための納品クエストが出たら、
「持ってるから大丈夫」ではなく、「ちゃんと納品した?」まで確認することをおすすめします。
まとめ:ほの暗さと温かさが同居したスローライフゲーム
『ほの暮しの庭』は、かわいらしい世界でのスローライフを楽しみながら、その日常の中にある少し不思議で、ほの暗い物語を追っていくゲームでした。
悲しい過去や切ない出来事もありますが、それだけではなく、キャラクター同士の交流や日々の暮らしには温かさがあります。
個人的には、
「かわいいゲームが好き。でも、ただかわいいだけじゃなくて、少し深い物語も楽しみたい」
という人に特におすすめしたい作品です。
そして、ホラーが苦手な人でも「あんしん暮らしモード」があることで、最後まで楽しめる可能性があります。
約70時間遊んでエンディング分岐までクリアした今でも、「遊んでよかった」と思えるゲームでした。
もし『牧場物語』のようなスローライフ系ゲームが好きで、そこに「ほの暗い不思議さ」を少し加えた作品を遊んでみたいなら、ぜひ候補に入れてみてください。
ただし、最後にもう一度だけ。
納品クエストは忘れないように……!

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