『真夜中のオカルト公務員』感想|人間と人外の価値観の違いが面白いローファンタジー【感想】

マンガ

今回は、漫画『真夜中のオカルト公務員』を全巻読んだ感想を書いていきます。

最初に作品を知ったきっかけは、ピッコマで無料公開されていた範囲を読んだことでした。

タイトルを見たときは、「公務員が真夜中に自主的に何かしている話なのかな?」くらいに思っていたのですが、不思議な話が好きだったこともあり、「オカルト」と「公務員」という組み合わせが気になって読み始めました。

その後、続きが気になって紙の単行本を購入し、全巻読みました。

※この記事には作品の内容について軽いネタバレがあります。

現代社会にオカルトが自然に存在する世界観が面白い

この作品で特に面白いと感じたのが、現代の日本社会とオカルト的な存在が自然に混ざり合っているところです。

人間だけの世界ではなく、人外が人の見えない形で関わってくるのですが、だからといって完全なファンタジー世界というわけではありません。

公務員という現実的な立場や、現代社会ならではの問題と、人外の存在が組み合わさることで、「この世界ならではの事件」になっているところが魅力的でした。

特に印象に残っているのが、子供が目覚めなくなる事件です。

内容だけを見ると、都市伝説などでもありそうな題材なのですが、この作品の世界では「こういう現象が起きたら、現実の社会ではどんな影響が出るのか」という部分まで描かれていました。

オカルト的な不思議さだけではなく、現実的な要素も入っているので、「この世界には本当に人外が存在しているんだな」と感じやすかったです。

人間と人外の「当たり前」が違うのが面白い

もう一つ好きだったのが、人間と人外では価値観や物事の捉え方が違うという部分です。

同じ出来事を見ていても、人間にとっては問題になることが、人外にとってはそうでもなかったり、逆に人間には理解しにくい考え方を人外がしていたりします。

その価値観の違いによって、さまざまな事件が巻き起こっていくのが面白かったです。

主人公自身にも特性があり、それによって周囲との違いが生まれているのですが、その「普通とは違うからこそ生まれる周囲とのズレ」も印象に残りました。

単純に「人間対人外」という構図ではなく、それぞれの立場や考え方があるからこそ話が複雑になっていくところが、この作品の魅力だと思います。

最初に登場する天狗が印象に残った

主人公以外で特に印象に残っているキャラクターは、最初のほうに登場する天狗と天使です。

和風の天狗と洋風の天使という組み合わせからも、この作品の和洋折衷な世界観を直接感じられます。

しかも、最初のほうだけで終わる存在ではなく、物語の後半でも登場するため、作品全体を通して印象に残りました。

それにしても、かなり体格差があるキャラクター同士でも、恋愛に関しては体格差なんて関係ないんだな……と、ひしひしと感じたのも個人的には面白かった(少しキュンとした)ポイントです。

『東京BABYLON』が好きな人にもおすすめ

『真夜中のオカルト公務員』は、現代を舞台にしたローファンタジーが好きな人におすすめしたい作品です。

特に、CLAMPさんの『東京BABYLON』が好きな方は、この作品の現代社会の中に不思議な存在や出来事が入り込んでくる雰囲気を楽しめるのではないかと思います。

私自身、不思議な話が好きだったこともあり、テンポ感や世界観に親しみを感じながら読むことができました。

まとめ

『真夜中のオカルト公務員』は、現代社会とオカルトをうまく組み合わせた作品でした。

人間と人外の価値観の違いから事件が起こり、その世界ならではの問題として描かれていくのが面白かったです。

最初は「オカルト×公務員」という組み合わせが気になって読み始めましたが、全巻読み終わってみると、現代とファンタジーがいい感じに混ざり合った世界観に満足感のある作品でした。

不思議な話が好きな方や、現代を舞台にしたローファンタジーが好きな方には、ぜひ読んでみてほしい作品です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました